キャピタル世界株式ファンド 202007
今回は世界分散型の投資信託、「キャピタル世界株式ファンド」のチャート・シミュレーション結果を見ていきます。他商品との比較は比較シミュレーション(世界分散)をご覧ください。
商品情報
投資戦略
ファンドの特徴
- マザーファンド受益証券への投資を通じ、内外の投資信託証券に投資
- 世界各国の株式へ分散投資
- 為替ヘッジなし

運用体制
- アナリスト調査等により、銘柄推奨
- 時価総額、売上高、成長トレンド等から投資適格銘柄を
- ポートフォリオ構築

投資対象 / コスト
投資対象
キャピタルグループニューパースペクティブ・ファンドが殆どで、99.89%。残りは日本短期債券ファンド。国別比率・業種別比率は以下のとおり。

コスト
- 販売手数料:3.3%
- 信託報酬:1.701%
基準価額 / 純資産
基準価額、純資産は下図。純資産は1000億以上で、十分な水準。

目論見書:https://www.saison-am.co.jp/fund/master/_pdf/prospectus2.pdf
分析結果
では本題、成績を見ていきましょう。
図の見方ですが、運用会社のレポートで見られる「現在の価格を基準にした」収益ではありません。
ある月(横軸)からx年間(3ヶ月、6ヶ月、1年、3年、5年、10年)投資した場合の元本回収率(縦軸)を表しています。※販売手数料・信託報酬も加味
リーマンショック期(2006年10月-2009年10月)の3年間投資した場合はどうなっているか
⬇︎
3年収益図の2006年10月にあたる値を確認(ex. 70%の場合、その3年間で100万円が70万円程度になることを意味する)
1年収益 :1年投資した場合の収益率推移
最高値
2012年中旬に投資開始で128%。他商品の同時期比較では、健次(135%)・eMAXIS 全世界株式インデックス(131%)よりは劣後。
最低値
2007年下旬に投資開始で60%。ピクテグローバルインカム・健次共に70%程度であり、下落幅は非常に大きいと言えます。また、その他期間の下落幅も、他商品より大きい傾向。(2010年下旬(80%)・2015年中旬(83%)、2019年中旬(85%))
キャピタル世界株式ファンド

eMAXIS 全世界株式インデックス

他商品

3年収益 :3年投資した場合の収益率推移
最高値
2011年上旬で148%。他商品よりは劣後しており、全体を通しても見ても特段元本回収率が高いとは言えません。
最低値
最高値が高くないため、下落幅の抑制に期待したいところですが、2013年中旬・コロナによる下落影響を見ると、他商品と同等程度or若干低い値となっています。
キャピタル世界株式ファンド

eMAXIS 全世界株式インデックス

他商品

5年収益 :5年投資した場合の収益率推移
最高値
2010年中旬に投資開始で170%。こちらはeMAXIS 全世界株式インデックスと同程度、健次よりは大きく劣後。また、2012年以降の元本回収率は常に130%以下と、他商品に比べて高くはなく、全体を通して見るとあまり良い結果とは言えません。
最低値
コロナ期は100%で、他商品と同等程度。
キャピタル世界株式ファンド

eMAXIS 全世界株式インデックス

他商品

10年収益 :10年投資した場合の収益率推移
最高値
2008年下旬に投資開始で180%。ピクテグローバルインカムよりは高いですが、健次には劣後。また、今回の比較対象には含まれていませんが、厳選商品のセゾン 資産形成の達人ファンドと比較しても大きく劣後しています。
最低値
コロナ期(2010年5月投資開始)で、135%。ピクテグローバルインカムと同等程度で、相対的には低い値。
キャピタル世界株式ファンド

他商品

結果サマリー
投資期間5年の最高値(170%)等、一部では相対的に高い時期もありますが、全期間を通して見ると相対的には物足りない結果。
今回は世界分散型の投資信託、「セゾン 資産形成の達人ファンド」のチャート・シミュレーション結果を見てきました。他商品との比較は比較シミュレーション(世界分散)をご覧ください。