ハッピーエイジング20 202106
今回はバランス型(成長)の人気投資信託、「ハッピーエイジング20」のチャート・シミュレーション結果を見ていきます。

目論見書:https://www.sompo-am.co.jp/fund/0883/msk.pdf
商品情報
基本情報
- 運用会社:アセットマネジメントOne
- 委託会社:みずほ信託銀行
単位型・追加型 | 投資対象地域 | 投資対象資産 | 投資対象資産 | 決算頻度 | 投資対象地域 | 投資形態 | 為替ヘッジ |
追加型 | 内外 | 資産複合 | その他資産 | 年1回 | グローバル(日本含む) | ファミリーファンド | 無し |
投資戦略
ファンドの特徴は以下のとおり。
- 国内株式・国内債券にとどまらず、世界各国の株式・債券に分散投資
- 長期的視点から基準資産配分を決定し、当該比率を目処に投資
- 過去データに基づく分析と将来見通しに基づき、期待収益率・標準偏差・相関係数を予測
- 市場環境に大きな影響があると判断した場合は見直し
- ハッピーエイジング20は、国内外株式の比率を90%とするファンド
投資対象資産 | 投資対象とするマザーファンド等 |
国内株式 | SJAMラージキャップバリューマザーファンド SJAMスモールキャップバリューマザーファンド |
国内債券 | 損保ジャパン日本債券マザーファンド |
外国債券 | 損保ジャパン外国債券マザーファンド |
外国株式 | 損保ジャパン-TCWマザーファンド |
エマージング株式 | エマージング株式又はエマージング株式を主要対象とする証券投資信託 |

目論見書:http://www.am-one.co.jp/fund/pdf/162813/162813_pr_d.pdf
投資対象 / コスト
投資対象
現在の投資比率は以下。
投資対象 | 純資産比率(%) |
SJAMラージキャップバリューマザーファンド | 25.68 |
SJAMスモールキャップバリューマザーファンド | 25.92 |
損保ジャパン日本債券マザーファンド | 2.01 |
損保ジャパン外国債券マザーファンド | 6.07 |
損保ジャパン-TCWマザーファンド | 33.16 |
ISHARES CORE MSCI EMERGING | 5.52 |
コール・ローン等 | 1.64 |
コスト
- 信託報酬:1.617%
- 販売手数料:2.2%
基準価額 / 純資産
基準価額・純資産は下図のとおり。純資産は100億円以上で、十分な水準。

目論見書:http://www.am-one.co.jp/fund/pdf/162813/162813_pr_d.pdf
分析結果
では本題、成績を見ていきましょう。
図の見方ですが、運用会社のレポートで見られる「現在の価格を基準にした」収益ではありません。
ある月(横軸)からx年間(3年、5年、10年)投資した場合の元本回収率(縦軸)を表しています。※販売手数料・信託報酬も加味
リーマンショック期(2006年10月-2009年10月)の3年間投資した場合はどうなっているか
⬇︎
3年収益図の2006年10月にあたる値を確認(ex. 70%の場合、その3年間で100万円が70万円程度になることを意味する)
3年収益:3年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2011年上旬、2012年中旬に投資開始で144%。他商品は130-146%程度で分布しており、相対的に上位。最低値は、2006年上旬に投資開始で55%。他商品は55-65%で分布しており、残念ながら最下位。その他、2007年5月投資開始(コロナによる影響)時も、最下位であり、下落幅は相対的に大きいファンドと言えます。
ハッピーエイジング20 202106

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

5年収益 :5年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2010年中旬に投資開始で166%。商品間で大きな差はないですが、相対的には上位。また、2011-2013年は最上位で推移しており、時期によっては非常に高い元本回収率となっています。しかし、それ以降は最下位に転じ、近年も他商品から下方向に乖離しています、
ハッピーエイジング20 202106

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

10年収益 :10年投資した場合の元本回収率推移
投資期間5年まではハイリスクハイリターンとなっていたため、投資期間10年の結果に期待したいところ。最高値は2007年下旬で172%であり、相対的には上位。ただし、それ以外の期間では多くの期間で最下位近くとなっていることに加え、下落時は大きく下方向に乖離する傾向にあることから、同程度のリターンが期待されるファンドの中でも、比較的ハイリスクなファンドと言えます。
ハッピーエイジング20 202106

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

(参考)現在まで投資した場合の元本回収率推移

結果サマリー
最高値は高いが、全期間を通して最下位となる確率が高く、下落幅も相対的に大。過去実績からは投資理由は見当たらず。
今回は「ハッピーエイジング20」のチャート・シミュレーション結果を見てきました。比較対象商品については、比較シミュレーション(バランス型成長)をご覧ください。