投資信託比較シミュレーション【国内株式総合 厳選26商品】 / 2020年2月
他記事で、国内大型・国内中型・国内小型の比較をしてきましたが、今回は規模に関わらず、国内株式投資信託について、チャート・シミュレーション結果をまとめて比較していきます。
期間は6ヶ月投資、1年投資、3年投資、5年投資、10年投資の5パターンで行います。結果としては、他資産クラスと同様、「各商品の収益性は大きく異なる」結果となりました。
比較方法
個別商品の分析と同様、ある月(横軸)からx年間(3ヶ月、6ヶ月、1年、3年、5年、10年)投資した場合の元本回収率(縦軸)を比較していきます。※販売手数料・信託報酬も加味
個別商品だと棒グラフで示していましたが、8商品全て含めると視覚的に見えないため、折れ線グラフで比較していきます。
リーマンショック期(2006年10月-2009年10月)の3年間投資した場合はどうなっているか
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横軸2006年10月にあたる値を確認(ex. 70%の場合、その3年間で100万円が70万円程度になることを意味する)
分析対象
以下の商品を分析していきます。個別詳細はリンクをご確認ください。
【国内大型】
【国内小型】
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン |
結い2101 |
ジェイリバイブ |
グローイング・カバーズ(新成長株ファンド) |
三井住友・げんきシニアライフ・オープン |
J-Stockアクティブオープン |
J-フロンティア(HAM 新興成長株オープン) |
ジェイネクスト |
比較結果
6ヶ月~1年の結果は、比較対象が多くグラフがゴチャゴチャするので、規模別のサマリーページをご覧ください。(大型・中型・小型)
3年収益:3年投資した場合の収益率の推移
投資期間3年の場合、重なりかつ順位の入れ替わりが一定程度見られるため、判別はしにくいですね。顕著なのはJPMザ・ジャパンの収益率の「高さ」でしょうか。
ここで「高さ」とったのは、単純に最高収益時が高いというだけでなく、全商品元本割れ時の収益も比較的高めとなっています。他商品についてはまだ違いが顕著ではないため、5年以降を見ていきます。

5年収益:5年投資した場合の収益率の推移
残念ながら、JPMジャパンが順位を下げています。代わりに台頭してきたのは、(わが子)ジェイリバイブです。その他商品についても順位はある程度わかってきましたが、10年投資を見る方が手っ取り早いので、先に進みます。(もちろん気になる商品があれば、その線を追ってみてください。)

10年収益 :10年投資した場合の収益率の推移
やっとですね、外国株式では3年から明確に順位付けされましたが、今回の対象商品では10年で綺麗に収益性が見えてきました。
上方への収益性で言えば、青四角線のジェイリバイブが凄まじいですね。ただ、残念ながらリーマンショック期・バブル崩壊あたりの運用結果がないため、下落時の影響が測れません。
次点では「ジェイネクスト(ジェイリバイブと姉妹商品ですね)」、「J-Stockアクティブオープン」、「MHAM新興成長株オープン」辺りが続きます。(念のため補足しますが、グラフが常に上位にある場合、単純に価格が高く推移したという意味ではありません。いつ10年間の投資を開始したとしても、上位の商品は下位の商品を上回ったということです。)
反対に残念な結果となったのは、フィデリティ配当成長・年金積立グロース・シンプレクスジャパンバリューアップ・フィデリティ・日本成長株ファンドあたりでしょうか。今後に期待したいですね。
詳細については、規模毎のサマリーページや個別商品のページをご覧ください。

以上、規模に関わらず、国内株式を比較してきました。全期間でシミュレーションを行えば、このように他商品と比較した商品特性(商品が持つ収益性)が詳しくわかってきます。
引き続き、分析を続けていきたいと思いますが、是非規模別の比較(ex. 国内大型・国内中型・国内小型 )・個別商品についてもご確認ください。