三菱UFJ MV80 202105
今回はバランス型(成長)の人気投資信託、「三菱UFJ MV80」のチャート・シミュレーション結果を見ていきます。

目論見書:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/150363/150363_20210313.pdf
商品情報
基本情報
- 委託会社:三菱UFJ国際投信
- 受託会社:三菱UFJ信託銀行株式会社
単位型・追加型 | 投資対象地域 | 投資対象資産 | 投資対象資産 | 決算頻度 | 投資対象地域 | 投資形態 | 為替ヘッジ |
追加型 | 内外 | 資産複合 | その他資産 | 年1回 | グローバル(日本含む) | ファンドオブファンズ | あり(部分ヘッジ) |
投資戦略
ファンドの特徴は以下のとおり。
- 投資信託証券を主要投資対象とするファンドオブファンズ
- 内外の株式および公社債を主要投資対象
- MV20・MV40・MV80の3商品
- ラッセルインベストメント株式会社が設定・運用

目論見書:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/150363/150363_20210313.pdf
ベンチマークは下表のとおり。
日本株式 | 外国株式 | 日本債券・短期金融資産 | 外国債券(ヘッジあり) | 外国債券(ヘッジなし) | |
配当込みTOPIX | MSCIコクサイインデックス(除く日本) | NOMURA-BPI総合指数 | FTSE世界国債インデックス(除く日本) | FTSE世界国債インデックス | |
MV20 | 15% | 5% | 40% | 35% | 5% |
MV40 | 30% | 10% | 30% | 25% | 5% |
MV80 | 55% | 25% | 10% | 5% | 5% |
投資対象 / コスト
投資対象
現在の投資比率は以下。

目論見書:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/150363/150363_20210313.pdf
コスト
- 信託報酬:1.012%
- 販売手数料:2.2%
基準価額 / 純資産
基準価額・純資産は下図のとおり。総資産は2020年末時点で46.6億円で、もう少し欲しいところ。

目論見書:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/150363/150363_20210313.pdf
分析結果
では本題、成績を見ていきましょう。
図の見方ですが、運用会社のレポートで見られる「現在の価格を基準にした」収益ではありません。
ある月(横軸)からx年間(3年、5年、10年)投資した場合の元本回収率(縦軸)を表しています。※販売手数料・信託報酬も加味
リーマンショック期(2006年10月-2009年10月)の3年間投資した場合はどうなっているか
⬇︎
3年収益図の2006年10月にあたる値を確認(ex. 70%の場合、その3年間で100万円が70万円程度になることを意味する)
3年収益:3年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2011年上旬・2012年中旬に投資開始で140%。他商品は130-146%で分布しており、中位程度。また、比較対象は若干減りますが、2002年下旬では、138%で最上位。また、2013-2015年は最上位に近い値で推移しています。最低値は2006年4月に投資開始で58%で中位程度。
三菱UFJ MV80

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

5年収益 :5年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2010年中旬に投資開始で162%。他商品は160%前後で分布しており、中位程度。2010年までの期間は長期間下位で推移していますが、2013年以降上位で推移しており、優良判断は難しいところ。投資期間10年で判断しましょう。
三菱UFJ MV80

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

10年収益 :10年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2008年中旬に投資開始で172%。近年は上位で推移していますが、2010年までは長期で下位。投資判断を行う際は、(過去実績上は)下位となる確率が高いことについては留意が必要と言えます。
三菱UFJ MV80

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

(参考)現在まで投資した場合の元本回収率推移

結果サマリー
近年の成績は上位。ただし、2010年頃までは長期で相対的に下位であり、総合的には優良とは言えない結果。
今回は「三菱UFJ MV80」のチャート・シミュレーション結果を見てきました。比較対象商品については、比較シミュレーション(バランス型成長)をご覧ください。