のむラップファンド(積極型) 202106
今回はバランス型(成長)の人気投資信託、「のむラップファンド(積極型) 」のチャート・シミュレーション結果を見ていきます。

目論見書:http://www.nomura-am.co.jp/fund/pros_gen/Y1140489.pdf
商品情報
基本情報
- 運用会社:野村アセットマネジメント
- 委託会社:野村信託銀行株式会社
単位型・追加型 | 投資対象地域 | 投資対象資産 | 投資対象資産 | 決算頻度 | 投資対象地域 | 投資形態 | 為替ヘッジ |
追加型 | 内外 | 資産複合 | その他資産 | 年1回 | グローバル(日本含む) | ファミリーファンド | 無し |
投資戦略
ファンドの特徴
ファンドの特徴は以下のとおり。
- 国内株式・国内債券・外国株式・外国債券・世界各国(日本含む)のREITを実質的な主要投資対象
- 他に、保守型・やや保守型・普通型・やや積極型・積極型が存在
- 積極型は、国内株式・外国株式・世界REITへの投資比率に制限を設けない(下図:上限)
保守型 | やや保守型 | 普通型 | やや積極型 | 積極型 | |
国内株式マザーファンド | 20% | 25% | 30% | 35% | 40% |
国内債券NOMURA-BPI総合マザーファンド | 80% | 70% | 60% | 50% | 40% |
外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド | 30% | 35% | 45% | 50% | 60% |
外国債券マザーファンド | 50% | 50% | 50% | 50% | 50% |
世界REITインデックスマザーファンド | 20% | 25% | 30% | 35% | 40% |
ポートフォリオ構築プロセス
- データ推定
- 投資配分比率算出
- ポートフォリオ構築

目論見書:http://www.nomura-am.co.jp/fund/pros_gen/Y1140489.pdf
投資対象 / コスト
投資対象
現在の投資比率は以下
保守型 | やや保守型 | 普通型 | やや積極型 | 積極型 | |
国内株式マザーファンド | 10.8% | 13.4% | 15.4% | 13.9% | 11.3% |
国内債券NOMURA-BPI総合マザーファンド | 40.5% | 27.4% | 12.5% | 8.0% | 4.5% |
外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド | 7.3% | 15.3% | 25.5% | 38.2% | 51.7% |
外国債券マザーファンド | 33.1% | 32.6% | 31.2% | 24.2% | 17.4% |
世界REITインデックスマザーファンド | 7.3% | 10.2% | 14.2% | 14.5% | 13.9% |
コスト
- 信託報酬:1.518%
- 販売手数料:1.1%
基準価額 / 純資産
基準価額・純資産は下図のとおり。純資産は十分な水準。

目論見書:https://www.daiwa-am.co.jp/funds/doc_open/fund_doc_open.php?code=3059&type=1&preview=on
分析結果
では本題、成績を見ていきましょう。
図の見方ですが、運用会社のレポートで見られる「現在の価格を基準にした」収益ではありません。
ある月(横軸)からx年間(3年、5年、10年)投資した場合の元本回収率(縦軸)を表しています。※販売手数料・信託報酬も加味
リーマンショック期(2006年10月-2009年10月)の3年間投資した場合はどうなっているか
⬇︎
3年収益図の2006年10月にあたる値を確認(ex. 70%の場合、その3年間で100万円が70万円程度になることを意味する)
3年収益:3年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2012年上旬に投資開始で146%。他商品は130-146%で分布しており、最上位(見づらいですが、若干飛び出ています)。2013年〜2018年期間は低迷しており、115%以下となっていますが、他商品も同様の傾向であり、中位程度。最低値は2017年中旬に投資開始で90%であり、他商品よりも下落幅は抑制されています。
のむラップファンド(積極型)

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

5年収益 :5年投資した場合の元本回収率推移
最高値は2010年中旬に投資開始で166%。他商品と同等程度。投資期間3年と同様、コロナによる下落影響(2015年5月投資開始)は小さく、下落幅は抑制されています。加えて、近年の成績は最上位に近く、相対的には優良と言えるでしょう。
のむラップファンド(積極型)

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

10年収益 :10年投資した場合の元本回収率推移
最高値は直近で、164%。他商品は140-170%で分布しており、相対的には上位。全期間を通して、一部ファンド(DCグローバルラップバランス)からは常に劣後しているため、最優良とはいかず、中位程度の元本回収率。
のむラップファンド(積極型)

他商品

参考:世界分散株式(日本含む)

(参考)現在まで投資した場合の元本回収率推移

結果サマリー
投資期間5年では、下落幅を抑制しつつ、高い元本回収率となっており、優良。投資期間10年では、最上位とはいかないものの、まずまずの成績。
今回は「のむラップ・ファンド(積極型) 」のチャート・シミュレーション結果を見てきました。比較対象商品については、比較シミュレーション(バランス型成長)をご覧ください。