投資信託比較シミュレーション【米国株式 厳選23商品】 202006
今回は米国株式の中で厳選した投資信託のチャート・シミュレーション比較結果を見ていきます。
具体的には、現在を基準とした3年リスク・リターン効率の高さ (3年リターン/3年標準偏差) が上位である23商品を対象とします。
期間は6ヶ月投資、1年投資、3年投資、5年投資、10年投資の5パターンで行います。結論としては、各商品の特徴が明確に現れる面白い結果となりました。
比較方法
個別商品の分析と同様、ある月(横軸)からx年間(3ヶ月、6ヶ月、1年、3年、5年、10年)投資した場合の元本回収率(縦軸)を比較していきます。※販売手数料・信託報酬も加味
個別商品だと棒グラフで示していましたが、10商品全て含めると視覚的に見えないため、折れ線グラフで比較していきます。
リーマンショック期(2006年10月-2009年10月)の3年間投資した場合はどうなっているか
⬇︎
横軸2006年10月にあたる値を確認(ex. 70%の場合、その3年間で100万円が70万円程度になることを意味する)
分析対象
以下の商品を分析していきます。個別詳細はリンクをご確認ください。
追加銘柄※随時追加(グラフには含めない)
比較結果
早速比較結果を見ていきます。
1年収益 :1年投資した場合の収益率の推移

3年収益 :3年投資した場合の収益率の推移
投資期間3年では、明確に順位が分かれてきます。
ハイリターン時の収益率が高い上位銘柄は、「2: 米国NASDAQオープンBコース 」「3: netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無) 」 「7: AB・米国成長株投信Bコース(H無) 」「23:野村 米国ブランド株投資(アジア)毎月 」 の4商品でしょうか。この辺りは下落幅も大きく、今回の商品の中ではハイリスク・ハイリターン商品と言えるでしょう。特に7・23は下落幅も非常に大きいですね。2と3は非常に接戦ですが、全期間を見ると 「3: netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無) 」 が上位となる確率が高いと言えます。
より低リスクの商品を求める場合は、 「1: 米国NASDAQオープンAコース 」 「4: netWIN GSテクノロジー株式ファンド A(H有) 」 の2商品が良い商品と言えるでしょう。上記商品のヘッジ有版ですね。こちらも接戦ですが、全期間を通すと、4が上回る確率が高いと言えます。(低リスクと言っても、リーマンショックでは元本の65%程度となっていますので、その点にはご留意ください。)

5年収益 :5年投資した場合の収益率の推移
投資期間5年では、同様の傾向が言えます。ハイリターン群の 「2: 米国NASDAQオープンBコース 」「3: netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無) 」 については、最高収益200%越えとなっています。対して下落幅は55%程度です。
ミドルリターンの群の 「1: 米国NASDAQオープンAコース 」 「4: netWIN GSテクノロジー株式ファンド A(H有) 」 は最高収益150%程度、下落幅は65%程度となっています。
三菱ufjNASDAQオープンの2商品は常に下位なので、特に投資理由は見当たりません。(かなり人気ですが)

10年収益 :10年投資した場合の収益率の推移
10年でも同様の結果です。ただ、投資期間3-5年に比べると、「2: 米国NASDAQオープンBコース 」「3: netWIN GSテクノロジー株式ファンド B(H無) 」 の比較、 1: 米国NASDAQオープンAコース 」 「4: netWIN GSテクノロジー株式ファンド A(H有) 」 の比較では、それぞれ2と1に軍配があがるでしょうか。(いずれにせよ、定量面の結果ではどちらも素晴らしい商品と言えるでしょう。)

以上、米国株式投資信託の中で、現在を基準とした3年リスク・リターン効率の高さ (3年リターン/3年標準偏差) が上位である23商品 のチャート・シミューション結果/を見てきました。
引き続き、商品を追加していくと共に、他の資産クラスについても比較していきたいと思います。